○金銭債権(A:受取手・売掛金、B:貸付金・未収入金・立替金・営業外受取手形)
(1)約束手形
(2)為替手形(①他人宛、②自己宛、③自己指図)
(3・4)手形の割引・裏書(偶発債務)
1.対照勘定(備忘記録)
為替手形振出義務見返×××/為替手形振出義務×××
手形割引義務見返×××/手形割引義務×××
手形裏書義務見返×××/手形裏書義務見返×××
2.評価勘定:割引手形、裏書手形
(5)不渡手形
(6)営業外手形
(7)金融手形
(8)営業保証手形
金銭債権とはすぐにお金になるものなんだ。ここでは、手形取引の色々を覚えていくよ。
特に①為替手形、②手形の割引・裏書は、要チェック!
金銭債権は企業にとって、とっても大事。
お金に替わるものだから、その管理について細かく仕訳するのね。
金銭債権とは
売上債権:受取手形、売掛金 など
売上債権以外の債権:貸付金、未収入金、立替金、営業外受取手形など
○契約締結時に発生を認識
→売上債権だけは、商品の受渡し、役務提供の完了時点
約束手形と為替手形
手形とは、一定期間後に資金化できる証書のこと。
1 | 約束手形 | 2者間の取引、営業取引の決済、 |
振出人→支払義務あり | ||
2 | 為替手形 | 3者間の取引、特別な目的を持った取引 |
①他人宛為替手形→得意先が仕入先に支払う | ||
②自己宛為替手形→遠隔地決済、本社が支店の決済をする。自分が払う。 | ||
③自己指図為替手形→回収確実化のため。自分がもらう側。 | ||
(自己受為替手形) | ||
振出人→支払義務なし(名宛人が支払) | ||
①振出人
②指図人(受取人)
③名宛人(支払人)
他人宛為替手形の取引:備忘記録を行う仕訳
○社は、商品1,000を×社より仕入、△社宛為替手形を振出して支払った。
→△社が払う
<○社(振出人)>
仕入1,000/売掛金1,000(△社のもの)
為替手形振出義務見返1,000/為替手形振出義務1,000
<×社(受取人)>
受取手形1,000/売上1,000
<△社(名宛人)>
買掛金1,000/支払手形1,000
自己宛為替手形
○社は、商品1,000を×社より仕入、×社指図、自己宛為替手形を振出して支払った。
→自分が払う
<○社>
仕入1,000/支払手形1,000
<×社>
受取手形1,000/売上1,000
自己指図為替手形
○社は△社に対する売掛金1,000円の回収のため、自己指図△社宛為替手形を振出した。
<○社>
受取手形1,000/売掛金1,000
<△社>
買掛金1,000/支払手形1,000
売掛金は企業間の信用取引にすぎない。
為替手形にして法的な信用のある取引にする。
偶発債務
割引手形・裏書手形
○貸借対照表等に関する注記(偶発債務)
(注記)受取手形割引高:1,000千円
○偶発債務を備忘記録する方法
1 | 評価勘定 | 割引手形 |
裏書手形 | ||
2 | 対照勘定 | 手形割引義務見返×××/手形割引義務××× |
手形裏書義務見返×××/手形裏書義務××× |
○偶発債務を備忘記録しない方法→評価勘定や対照勘定を使って単に記録しないことをいう
仕訳
<遡及義務>
保証債務費用1,000/保証債務1,000
保証債務1,000/保証債務取崩益1,000
<前期分>
貸倒引当金1,000/貸倒引当金戻入益1,000
不渡手形
半年に2回不渡りを出すと、会社は銀行取引停止処分を受ける。
支払拒絶証書、通信費などの諸費用も不渡手形に含める。
不渡手形
不渡手形10,500/受取手形10,000
/現金500
※支払費用500円含む
割引手形・裏書手形の不渡
不渡手形10,000/現金10,000
保証債務1,000/保証債務取崩益1,000
営業外手形
○営業手形・・・商品代金の決済、販売管理費の支払、通常の営業取引において振出される約束手形・為替手形
○営業外手形・・・固定資産代金の決済、有価証券代金の決済、通常の営業取引以外の取引に振出される約束手形・為替手形
(受取手形)
営業外受取手形700/備品1,000
固定資産売却損300/
(支払手形)
備品1,000/営業外支払手形1,000
金融手形
○社:手形貸付金1,000/現金1,000
×社:現金1,000/手形借入金1,000
営業保証手形
○社は×社と特約店契約を結んだ。営業保証金の代わりに約束手形10,000を受取った。
※営業保証金とは・・・営業取引の実績のない会社と継続的な取引を行うために支払う保証金など。
○社:営業保証受取手形1,000/預り営業補償金1,000
×社:差入営業保証金1,000/営業保証支払手形1,000