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棚卸減耗損・商品評価損は原価性の有無で表示が違う
基本は「原価性あり」
売上原価に算入→売上総利益が減る
BOX図でB/Sの商品を求めることができる
ブッキー君
期末に在庫をチェックして、減ったかどうか価値が下がっているかどうか、確認して仕訳することが企業の決算には必要なんだ。
期末商品の評価とは
決算整理時に商品在庫をチェックする。
減っていたり(棚卸減耗損)、商品自体の価値が下がっていたり(商品評価損)したものは、売上原価に算入する(=売った在庫商品は余計にお金がかかったことになる→原価が高くなる)。
損益計算書の表示
棚卸減耗損 | 原価性あり | 売上原価 販売費及び一般管理費 |
原価性なし | 営業外費用 特別損失 | |
商品評価損 | 売上原価 |
(原価性があり売上原価に表示する場合の例)
○期末商品棚卸数量:180個(@200)
●棚卸減耗損:10個✕@200=2,000円
●商品評価損:180個の商品が10個減ったので170個になった。
170個の商品が@10円下がった→170✕10=1,700円
1 | 売上高 | 81,000 | |||
2 | 売上原価 | ||||
期首商品棚卸高 | 10,000 | ||||
当期商品仕入高 | 62,500 | ||||
合計 | 72,500 | 1,000+62,500 | |||
期末商品棚卸高 | 36,000 | ||||
差引 | 36,500 | 72,500-36,000※棚卸減耗損と商品評価損がなかった場合の売上原価。減耗損や評価損がなければ、売上81,000-36,000=45,000の売上総利益となる。 | |||
棚卸減耗損 | 2,000 | ||||
商品評価損 | 1,700 | 40,800 | 36,500+2,000+1,700※売上原価に算入=足す | ||
3 | 売上総利益 | 40,200 | 利益が減る(2,000+1,700=3,700円分) |
原価性の有り無し
○原価性がある・・・営業活動において正常な在庫の減耗。毎期継続的に正常な数量で発生する蒸発、破損、腐敗など(製造原価・売上原価・販売及び一般管理費)。
○原価性がない・・・営業活動において異常な在庫の減耗。盗難。異常な破損など(少量:営業外費用、特別損失)。
棚卸減耗損・商品評価損BOX図
※B/Sの商品を求めることができる