○除却→残存価値ありの場合「貯蔵品」「固定資産除却損」
○焼失→「火災未決算」「保険差益」
○売却→「固定資産売却損・益」
★買換→時価あり、下取りありの場合に注意!
図を書いてまとめる。
除却とは、有形固定資産が使用できなくなったときに、帳簿から外すことをいうよ。
売却は、その名の通り、有形固定資産を売ることだよ。
除却と売却の会計処理は、除却・売却時点の帳簿価額と売却額との差額を、固定資産除却損益または固定資産売却損益とするんだ。
除却
暦年決算、6月30日除却
車両(取得原価50,000、期首減価償却累計額36,000、残存価額10%、定額法、耐用年数5年)
残存価値がない場合
減価償却36,000/建物50,000
減価償却費4,500/
固定資産除却損9,500/
残存価値がある場合
○残存価値5,000円
減価償却累計額36,000/建物50,000
減価償却費4,500/
貯蔵品6,000/
固定資産除却損/3,500
焼失
未決算勘定
「未決算勘定」を使用する。
未決算勘定とは、金銭の受払がなく、かつ勘定科目又は金額が未確定であるときに一時的に処理する勘定である。
→B/S上は、流動資産もしくは流動負債となる。
圧縮記帳
保険差益が生じた場合で、保険金により代替資産を取得した場合には、代替資産について圧縮記帳(保険差益相当額を代替資産の取得原価より減額)を行うことができる。
売却
通常の売却
暦年決算、6月30日売却
車両(取得原価50,000、期首減価償却累計額36,000、残存価額10%、定額法、耐用年数5年)
残存価値6,000
減価償却累計額36,000/車両50,000
減価償却費4,500/
貯蔵品6,000/
固定資産除却損/3,500
買換え
時価=下取価額の場合
暦年、車両取得原価50,000、耐用年数5年、残存価額10%、定額法
6月30日買換え、取得原価50,000、減価償却累計額27,000、時価15,000、新車両55,000
残額→小切手支払
簿価→50,000ー27,000ー4,500(減価償却費)=18,500
18,500ー15,000=3,500(固定資産売却損)
減価償却累計額27,000/車両50,000
減価償却費4,500/当座預金40,000
固定資産売却損3,500/
新車両55,000/
時価=下取価額ではない場合
暦年、車両取得原価50,000、耐用年数5年、残存価額10%、定額法
6月30日買換え、取得原価50,000、減価償却累計額27,000、時価15,000、下取り17,000、新車両55,000
残額→小切手支払
簿価→50,000ー27,000ー4,500(減価償却費)=18,500
18,500ー15,000=3,500(固定資産売却損)
減価償却累計額27,000/車両50,000
減価償却費4,500/当座預金38,000
固定資産売却損3,500/
新車両53,000/