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①定額法
②定率法
③生産高比例法
④級数法
定額法
定額法とは、固定資産の耐用期間中、毎期均等額の減価償却費を計上する方法である。
長所 | ・毎期同額の減価償却費が計上されるため、各期間への原価配分が安定的。 ・計算が簡単 |
短所 | ・耐用年数後半に修繕費等が逓増する場合には当該有形固定資産に対する費用負担が増大してしまう。 |
※同じ額が毎年「減価償却費」として償却される。
定率法
定率法とは、固定資産の耐用期間中、毎期期首未償却残高に一定率を乗じた減価償却費を計上する方法である。
長所 | ・早期に多額の減価償却費が計上されるので、投下資本の早期回収が可能になり、また、保守主義の観点からも優れている。 ・耐用年数の後半に修繕費等が逓増する場合には、当該有形固定資産に対する費用負担が平準化される。 |
短所 | ・減価償却費が急激に減少していくので、各期間への減価配分が安定的に行えない。 |
※パソコンなどの備品に定率法が使われる。
生産高比例法
生産高比例法とは、固定資産の耐用期間中、毎期当該資産による生産又は用役の提供の度合いに比例した減価償却費を計上する方法である。
長所 | ・利用、生産に応じた減価償却費が計上されるので、収益と費用との対応が合理的に行える。 |
短所 | ・総利用可能量が物理的に確定できる有形固定資産にその適用が限られる。 例)自動車、航空機、鉱業用設備費 |
級数法
級数法とは、固定資産の耐用期間中、毎期一定の額を算術級数的に逓減した減価償却費を計上する方法である。
長所 | ・定率法ほどではないが、早期に多額の減価償却費が計上されるので、投下資本の早期回収が可能になる。 ・定率法ほど減価償却費が急激に減少しないので、定率法よりは各期間への原価配分が安定的である。 |
短所 | ・定率法に比較して計算が複雑である。 |
例)取得原価4,000千円、残存価額0、耐用年数4年、級数法
初年度:取得原価4,000✕4÷10=減価償却費1,600
2年目:取得原価4,000✕3÷10=減価償却費1,200
3年目:取得原価4,000✕2÷10=減価償却費800
4年目:取得原価4,000✕1÷10=減価償却費400